

よくあるのが、引きこもり、不登校、ニートと同じだと思われる事です。
確かに、自閉症がきっかけで不登校になったり引きこもったりする事例もありますが、基
本的にはそれが自閉症、ではありません。
あくまでも、自閉症は先天的に存在しています。
自閉症、は「生まれつきの障碍」です。
引きこもりとも、不登校とも違います。
自閉症と言われる子どもたちは、
「言葉」を通してコミュニケーションを図る事を苦手とする子が多く、
社会性にも欠け、
ひとつのことに異常に強くこだわっていることが特徴です。
何もわからない人が見ると...
「話しかけてもこちらをみようとしない」
「話しかけたのに返事がない」
「目が合わない」
「自分のやりたい事をやりたいようにしているように見える」
「マイペースである」
「よく動く」
「手をひらひらさせたり、回転しているものをじっと見ている」
『何かわからない言葉を独り言で行っている』
など、「自分だけの世界」に閉じこもっているように見えるのですね。
自閉症ドットコムへようこそお越しくださいました。
このホームページにいらしたという事は・・・
たった今子どもが自閉症だと診断されてリサーチを始めた、
もしくはもう何年も療育に関わっている、
またはクラスに自閉症の子どもがいるという学校の先生
など色々な方等がいらっしゃるのではないでしょうか?
自閉症は脳の一部になんらかの支障があり、コミュニケーションおよび社会性が欠け、物事に必要以上なこだわりを示す事が大きな特徴です。
先天的なもので、後から「自閉症になった」ということはありませんし、ひきこもりとも全く違う物です。
この辺りを誤解されている方もすくなくありません。
したがって、間違った方法で療育してしまう可能性もあるのです。
例えば、フラッシュカードをどんどん見せていって、それを瞬間で読む事ができるようにしたり、本だけ読ませていればいいと教えたり、することです。
また、アニマルセラピーや乗馬なんていうのもよく言われますね。
どんな教育も根本的には間違っているというのは断言しづらいものですし、それぞれの方法にも一理あり、素晴らしい素材だと思います。
その辺りは誤解しないでください。
ただ、今まで数年間自閉症の子どもたちを教えてきた専門家からみれば
やはりそれだけを頼っていては改善しにくいのが現実なのではないか、と思うだけです。
だからといって、私の方法だけを信じてください、
とか、
アメリカだから素晴らしいですよ、というつもりはありませんのでご安心ください。
皆様が納得された上で、検討されるのが一番だと思います。
私が願うのは、子どもの成長です。
彼らは、一見好き勝手やっているように見えても、実は彼等は彼等なりに一生懸命周りに何か伝えようとしています。
医学的には色々な方の意見があると思いますが・・・
私は、中々他人に興味を示さないのも障碍の一部として取り上げられるのと同時に、
ただ、どうやって何を伝えていいのかがわからない、暗闇にぽっつり立っているような印象を受けます。
私たちは、そこから教えてあげ、暗闇に一筋の光を放たなければいけないのではないでしょうか・・・
よくお母さんたちのブログの中で、学校の先生がどうして良いのかわからない、という内容のものを読みます。
それを読むたびに、胸が張り裂けそうで、なんとかしたくなります。
というのは、随分生意気ですが、お許しください。
自閉症は、一見分かりにくいかもしれませんが、とても魅力的で、
一度理解してしまえばどうしていいかわからない、ということは少なくなって行く物だと思います。
自閉症特有の「社会性の欠如(他人と関わる事が苦手である、他人を意識しない)」ところが、やはり周りにしてみるとどうつきあって行っていいかわからなくなるのでしょうね。
その上、彼らは中々何か必要な時以外は自分から話しかけたり、することは余りありません。
なので余計、一人の世界に閉じこもっているように見えるのでしょう。
また、彼らはコミュニケーションを特に苦手とします。
また、それに伴い、言葉、というものの理解が少し違います。
例えば・・・
子どもは2歳くらいになると言葉が爆発的に伸び、通常は食べ物は全て同じ名前/カテゴリーとしてとらえられ、食べ物を全て「ごはん」と呼ぶ、つまり物事を大きな概念でとらえ、その次に小さく名前で分類していきます。
ですが、自閉症の子どもたちはいきなりそれを「じゃがりこ」「クッキー」などと名前で呼び始め、これは全て同じ食べ物だ、というい大きな概念としてとらえません。
申し遅れました。
現在私は、アメリカはマサチューセッツ州の市立の幼稚園で自閉症児対象のセラピストとして常勤している、塩田玲子と申します。
マサチューセッツ州の何市かという細かいところまでは、生徒さんのプライバシーに関わってしまうのでここでは申し上げられません。済みません...
今ここまでこのホームページを読んで下さっている方の中には、まだ
「信じられない」
という気持ちの方や、
「どうしていいかわからない」
「もういっぱいいっぱいだ」
「日本の療育に何となく納得がいかない」
という方がいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな中、勇気を振り絞ってここにいらしてくださった事に、心から感謝いたします。
また、アメリカ、アメリカって、アメリカだからいい、と思っているのか、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
正直に言いますと・・・
実は以前、
「私のような小娘になにができる」
「弱者を食い物にしているだけだ!」
と批判を受けた事があります。
ですが、ここで私がお伝えしたい事は、自分が経験、勉強した範囲の中で、あなたやあなたの周りで自閉症のことで悩んでいる方のお役に立てると判断した内容ばかりです。
従って、
私の情報を得るのか得ないのか、判断するのはあなたにお任せいたします。
また、私はボランティアでこの仕事を始めましたが、自閉症と一般に呼ばれる子どもたちを教えるには、あらゆる面で専門知識を問われます。
ですので、わたし自身も、多大な時間と費用を掛け、勉強し、トレーニングを受け、
時には泣いて、笑って、怒られて、一生懸命子どもたちの成長を目指してスキルを積んできました。
今度は、それをあなたのお役に立てる事ができれば、と心から思っています。
さて、
セラピーにはABA というものがあります。
ABA セラピーとは、日本語では「応用行動分析」と訳され、今アメリカで最も使われているテクニック(理論)の一つです。
私はこのやり方は自閉症の子どもを教えるにはかなり効果的で欠かせないものだと思っています。
ABA は簡単に言うと、ある一つの課題を細かく噛み砕き、繰り返て教えるというテクニックを併用して教えて行きます。
例えば、「お母さん」と呼ばせたいとします。
すぐに、お母さん、と言わせるのは無理です。
そこを噛み砕き、まずは音の真似ができるようになるところから教ます。
そして、音声の真似ができるようになると、次は動作の真似、その後動物の名前や人の名前を教え、物や人には名前があることを教えます。
それができるようになった段階で、初めて「お母さん」と呼ぶ練習に入れます。
子どもによっては、呼びかけの意味が分からない子どももいますので、そういう子どもたちには、呼びかけの課題なども組み込み、教え込んで行きます。
また、よくある例で、机に座ってはできるけれど、実際の場面ではできない。
例えば、絵に書かれたりんごはわかるけれど、実際のりんごを見ても何かわかっていない、
ということがあります(般化といいます)。
そこで、私の指導案は、そういった事態を避けるために、般化作業をはじめから組み込ん
であります。
そうでなければ、教える意味がありませんから。
また、「お母さん」と呼ばせる指導そのものは、以下のような手順で通常行います。
- はじめに、セラピストがお母さんのところまで子どもと一緒に行き、「お母さん」とセ
ラピストが子どもの代わりに呼びます。
それを子どもにリピートさせます。
おうむ返しに言わせることをを繰り返し、10回中8回リピートができるようになること
が、3回続けて起きると、次の段階に移ります。
- 次の段階では、セラピストは子どもと一緒にお母さんのところまで行きますが、今度
は、セラピストは2秒待ち、子どもが何も言わなければ「お母さん」と言い、またそれを
子どもにリピートさせます。
- 更にそれができるようになると、「おかあ」または、はじめの音の「お」くらいまでセ
ラピストがヒントを与え、あとは子どもに言わせます。
- そして、それができるようになると、最後は自分一人で言う段階に移り、自分一人で
言う事が10回中8回、それが3回続けて起きると、課題が終了となります。
いかがでしょうか?
このように、一つの事を細かく通常は4段階に噛み砕き、それを繰り返し行うことで教えて行くのです。
また、この方法は、カリキュラムを子どもによって柔軟に変更していくことが可能です。
そして、ABA は上記のように学習も行えば、問題行動の対応も行う、奥の深い物です。
ざっとではありますが、何となく療育が何かイメージ出来ましたでしょうか?
更に詳しいことを知りたい方はこちらへご登録ください。
不定期で自閉症に関する情報や、私が最近読んだリサーチなどをご報告して参ります。
その他、自閉症ドットコムでは、現在自閉症のお子さんを持つご家族の方、学校職員、福祉関係の方、学生さんなど、「自閉症療育」に関わる方全てを対象にアドバイス、サポートいたします。
これを読んでくださっている方の中には、セラピーという言葉に出会って長い年月がたっている人もいると思いますし、何がなんだかわからない方もいらっしゃると思います。
また、ご家族の方であったり、学校の先生や、セラピストの方など、バックグラウンドも経験も様々だと思います。
もちろん、私より学歴の高いコンサルタント、もっと安くサービスを提供してくれる人の方がいい、というのであれば、是非そちらの方のご指示をあおってくださいませ。
私は、どの選択も、皆様が子どもに一番良いと思ってされるのであれば、それはそれで良い事だと思います。
正直に言いますが、私には自閉症は「治せ」ません。
ですが、私には、自閉症の症状を「軽く」または場合によっては「回復させる」ことはできます。
私は、10 年前、初めてセラピーに出会いました。
そのときは、自閉症の女の子に、「大きい、と、小さい」と、「お箸の使い方」をおままごとを通して教えたと思います。
当時ボランティアで、なんの知識もなくお手伝いさせていただいていたので、教えるときはとても緊張しました。当時、大学生でした。
センターの職員さんに、「一人の世界に入らせないように一生懸命話しかけてね」と言われ、
言われた通り一生懸命話しかけました。
でも、話しかけても、話しかけても無視されるので、空回りの日々が続きましたが、ある日、その子が私によってきて、「おねーたん」と言ってくれました。
今まで、ほとんど話す事もなく、泣いて事を伝えていた子どもが、私の事を認識し、「おねーたん」とよってきてくれ、ちゅー、と(口に...)キスをされたとき、
私は魔法にかかりました。
今考えれば、一生懸命ただ話しかけるだけなんて自閉症の子どもにしてみれば迷惑なアプローチですが、当時の私は努力が報われ、人として自分の人生に「価値」が生まれた感じがしました。
「価値」が生まれた、と思った事には実は理由があります。
(もう少し”私”の話に我慢してくださいね...)
私は小学校のときから、先生に決まって「落ち着きがない」と通知表に書かれていました。
そして、いじめらっ子でした。それは中学を卒業するまでつづきました。
いわゆる、トイレに連れ込まれたり、無視されたり、待ち合わせの時間に行ってもいなかったり、かくれんぼしていてもわざと見つけにきてくれず、気づいたらみんな私をわざと残して家に帰った、などです。
つまり、落ち着きがなく、少し変わっていたのですね。
それに、注意力散漫ということですから、周り十分な注意を払わず、
勉強も遅れ(これは塾に放り込まれて巻き返しましたが、大変でした)忘れ物も多くて。
それに引っ越しも多かったです。
だから、的になったのだと思います。
今は、自分がそれに気づき、何年もかけて夫とともに改善しようと努力した結果、
ゆっくりと落ち着いて毎日を過ごせるようになりました。
実際に初めてお会いした方からも、ブログでADHD なんて仰ってたからもっとパタパタしていて早口なのかと思ったら、全然落ち着いていて、びっくりした、と言われました。
私は大人になってから気づき、夫が共に歩んでくれたので改善しましたが、もし夫に出会わなければ、あのまま、少々変わり者で生きていっているのかと思うと正直ぞっとします。
もし、私が小学生、いや幼稚園生のとき、先生が一人、たった一人でいいので、
「玲子ちゃん、あなたは落ち着きがないけれど、落ち着きを取り戻せるよう私と一緒に頑張りましょう」と、
手取り足取りガイダンスしてくれたら、私の人生は大きくかわっていたかも知れません。
「落ち着きがない」と通知状に毎回書く代わりに、どうすればいいか、具体的に一緒に頑張ってくれれば私の人生はどれだけ変わっていたでしょうか?
だから、大学の専攻を心理学、専門を障害児心理学、にしたのです。
私は、あのとき自分に与えられなかったサポートを、未来の子どもたちに与える立場になりたい、と強く願ったからです。
自分には無かったことを、やってあげたいのです。
話が長くなりましたが、センターで出会った子どもが、「おねーたん」と言ってくれた瞬間、
力は及ばなくとも、その子は世の中には家族の他に、私という味方がいる、と心で感じてくれたような気がしたから「価値」が生まれたように感じたのだと思います。
それから、10年、アメリカに渡って6年、大学院在学中も「自閉症」の子どもを教え続け、アメリカで応用行動分析をスーパーバイザーに手取り足取り教えてもらい、大きなショックを受けました。
私の知っているセラピーと、アメリカのセラピーが格別に違うものでした。
日本のセラピーのすばらしいところは、セラピストや先生、保護者の方の誠実さ、きめ細やかさだと思います。子どもの成長を心より願っているのは、本当にすばらしい事だと思います。
そしてアメリカのすばらしいところは、スキル、だと思います。
その両方がミックスされれば、日本人は素晴らしいセラピストになるのではないか、と大きな期待が膨らんでやみません。
長年やってきて感じることですが、自閉症教育にこれじゃなければいけないと言うものはないと思います。
セラピーを続けて行くにあたり、セラピストはきちんとその個性を見分ける必要が有ります。
例えば、もし私のやり方がお子さんの現在の状況に合わない場合は、ほかのやりかたを探し出す必要があります。
ですので、
私のサービスを受けられる方は、こんなやり方もあるんだと、心を広くし、色々な物を受け入れる心の準備が整っている方に限定させていただきます。
私はここで、やり方はこれしかない、私のやり方でしか子どもは伸びない、などと言うつもりは全くありません。
大切なので繰り返しますが、ひとつのやり方として、受け取ってください。
この通りにしなくても、そして何かの都合で思うようにできなそうでも、とにかく知識として蓄えてください。
それが、必ず将来役にたちます。
最後に...
ここまでお時間を割いていただき、お読みいただきました事に心より感謝いたします。この場を借りまして、厚く御礼申し上げます。
私の経験、サポートが皆様の発達に遅れのある子どもの教育、またはそのご家族の皆様、更にはコミュニティーの皆様にお役に立てますことをお祈り申し上げます。
得意なのは、言葉をのばして上げることです。
追伸:セラピーをするには、かなりの時間と費用を費やす必要があります。
簡単ですよ、と言うつもりもありませんし、無理強いするつもりもありません。
ただし、ABAをやってきた子どもたちの中で、全く成長が見られなかったケースは未だ一件も経験していないほど、ABAは理にかなっていて、効果的だと思っています。
どうしていいのかわからない、のは今日で終わりにしませんか?
皆様のお子さんの成長に、私も協力させていただけると、とても光栄です。
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